PG7102ピストン・ゲージ
製品概要: PG7102ピストン・ゲージ
PG7000 Piston Gauge 製品ラインは、基準レベルの圧力標準で真空状態から 500 MPa までの統合ソリューションを提供
- 最先端の一次圧力標準値による最小の不確かさレベル
- 真空から 500 MPa までの統一ソリューション
- 完全確認済みの基準圧力をリアルタイムで出力
- 直感的なオペレーター用ローカル・インターフェース
- 手動設定、準自動化設定、および完全自動化設定
PG7000 シリーズの校正標準器はピストンに掛かる重さに関する基本原理に基づいており、既知の力を既知の有効面積に載荷しています。
統合型ピストンシリンダー・モジュール
PG7000 のピストンシリンダーは、統合型メトロロジー・アセンブリーで、ピストンシリンダー取付け用の必須コンポーネントが含まれます。ピストンシリンダーのメトロロジーに影響する全ての機械部品は、ピストン・ゲージのプラットフォームの共通的な部品という位置付けよりも、個別のピストンシリンダーとの関連が強いため、ユーザーは以下のことが可能です。
- ツールを使用することなく、レンジ(ピストンシリンダー)を数秒で変更します。
- 重要な表面を汚染に曝すことなくピストンシリンダーを扱い、入れ替えます。
- ピストンシリンダーを、取り扱い中の予想外のショックまたは衝撃によるダメージから守ります。
- 取付け用コンポーネントの頻繁な付け外しを防ぐことにより、測定の再現性を向上します。
- 取り付けシステムをピストンシリンダーのサイズとレンジに最適化することにより、ピストンシリンダーの取り付け方法を改善します。
分銅負荷の同心度
ピストンと分銅負荷の間の個別部品の数を 2 点(ピストン・キャップと分銅負荷ベル)まで削減しました。ピストン・ヘッドは、据付け後にピストンに対して同心状に ± 20 ミクロンに加工することにより、実質的にピストンの一部となるように加工されています。
統合型電子機器、ソフトウェア、リモート・インターフェイス
PG7000 プラットフォームには、周囲と機器の状態と機能を監視するエレクトロニクスが組み込まれています。リモート通信用に RS-232 および IEEE 488 インターフェースが装備されています。システム用電源も、PG プラットフォームから熱源を離すように端末に組み込まれています。現場での操作では、ユーザーは小型端末のキーパッドと英数字ディスプレイで PG7000 と通信するため、素早く直感的な操作が可能です。
内蔵型の動作状態測定機能
PG7000 は、圧力を許容範囲内で計算するために必要な全ての周囲と動作の状態を測定する統合的な搭載型機能を備えています。測定する状態には、相対湿度、大気圧、周囲温度、ピストンシリンダーの温度、基準真空圧が含まれます。個別の測定は、PG 端末を使用して手元で、および RS-232 または IEEE 488 インターフェース経由でリモートで、リアルタイムに観測できます。搭載型のセンサーの確認と再校正は、内蔵のソフトウェアによってサポートされます。
ピストン動作の監視
PG7000 は、ピストンの位置、降下速度、回転速度、および回転の減速をリアルタイムで測定し、表示します。ピストンの位置は、分銅負荷ベルの内部にあるリングが可動鉄片として働く、LVDT の原理で測定されます。回転速度は取付け用支柱内のセンサーによって光学的に測定されます。このセンサーは、分銅負荷ベルの内部にある切り欠きリングの動きを検知します。双方の測定システムは全く干渉せず、ピストンのあらゆる軸方向に対する動きにも影響しません。
可 / 不可表示
「可 / 不可」表示により、許容範囲内での測定が実行可能かどうかについて、オペレーターは明確な「実行 / 中止」の指示を得ることができます。これは、ピストンの位置、ピストンの降下速度、ピストンの回転速度、ピストンの回転の減速、ピストンの温度変化速度、および真空基準圧(適用する場合)を含む様々な動作条件に関する試験に基づいています。「可」状態は、全ての条件が特定の制限値内である場合に表示されます。可 / 不可の様々な判断基準に対する制限値は、必要に応じてユーザーがカスタマイズできます。
ピストンの半浮動検出
従来のピストン・ゲージで最も面倒な操作の 1 つに、ピストンを浮かせるための圧力調整があります。ピストンへの分銅負荷に対応する正確な圧力になると、ピストンが何の予兆もなく突然持ち上がってしまいます。オーバーシュートせずにこのポイントを見つけるには、低速で慎重な圧力制御が必要になります。PG7000 は、プリロード・システムを使用してピストンを浮かせており、ピストンのストロークが終端から離れる点に圧力が近付くと、それを前もって知ることができます。プリロード・システムは、ピストンがストロークの終端に位置している場合にのみ影響し、ピストンが浮いている場合の自由な動きには干渉しません。
ピストンの自動制御回転
PG7000 は初の市販ピストン・ゲージであり、回転速度と回転速度の低下の監視ができます。これらの測定は、圧力の読み値が制限値以内であることを確認するために使用されます。これにより、オペレーターが回転速度の監視をしなくてもよくなり、オペレーターの主観的判断が客観的な測定に代わることになります。
保管用コンテナと輸送用コンテナ
PG7000 ピストン・ゲージのプラットフォームと分銅セットは、最適な保護が得られるように専用の内挿物を入れた、堅牢で全天候型のモールド型輸送ケースに梱包されています。PG7000 ピストン・シリンダー・モジュールは、小型で壊れにくい PVC 製の弾丸ケース型のケースに入れられて納入されます。
高度な圧力発生コンポーネントと制御コンポーネント
全ての PG7000 圧力アクセサリーは、ピストン・ゲージの動作の効率と操作性を向上させるように設計されています。これらには、手動、半自動化、および全自動化のオプションが含まれており、素早く間単に圧力を発生させ、ピストンを設定ポイントにまで浮かせることができます。
COMPASS® for Pressure 校正支援ソフトウェア
COMPASS ソフトウェアは、試験対象ユニット(UUT)の記録の設定を行い、UUT を使用する試験プロシージャを定義して関連付け、試験を実行し、基準データと試験データを取得し、標準校正報告書とカスタム校正報告書を作成します。全ての基準データ、UUT データ、および試験データは、収集されて、データベースと標準の区切り文字ファイルに保存されます。COMPASS により、オペレーターによる手動の制御や試験データのログから、完全自動化で無人の試験実行に至るまで、全ての種類の試験を管理することができます。
真空状態から 500 MPa までの統合型ソリューション
ピストン・ゲージの PG7000 ラインは、超低圧の絶対圧と差圧からオイル内の最大 500 MPa (75 000 psi)まで、全てのレンジをカバーします。複数のレンジと媒体に対応するために、ピストン・ゲージのプラットフォームと特殊アクセサリーが必要になることがありますが、ライン全体を通して一貫したユーザー・インターフェースと操作原則が維持されています。ほとんどの場合、ガスと油の完全校正機能は、PG プラットフォーム 2 台、ピストン・シリンダー・モジュール 4 台、および分銅セット 1 セットだけで達成できます。システム間で一貫性が維持されているため、これらの機器は学習も使用も簡単です。サポートすべきメトロロジー要素の数を最小にすることにより、メンテナンス・コストを削減しています。
PG7000 ピストン・シリンダー・モジュール
ピストンシリンダーは、有効面積を決定するものであり、ピストン・ゲージのメトロロジーにおける原理の要素です。ピストンシリンダーが本来的に備えている特性、および取り付け方法と活用方法は、ピストン・ゲージの性能を決定付けます。
PG7000 ピストンシリンダーは、Fluke Calibration 独自の生産技術を用いて製造されているため、ピストンとシリンダーの標準形が理想の形状に対して 0.2 ミクロン未満となっています。
純ガス操作型ピストンシリンダーは、大口径で超狭小の機械子間隙を持っており、ガス種と動作モードによる影響を最小化し、ピストンの浮動時間を最大化します。例えば、35 mm のガス操作型ピストンシリンダーの機械子の標準間隙値は、1 ミクロン未満です。油操作型ピストンシリンダーは小口径なので、標準高圧レンジのカバーに必要な分銅の量が少なくて済みます。
タイプ 7000 のピストンとシリンダーは、全てタングステン・カーバイド製です。PG7000 ピストンシリンダーは、完全統合型メトロロジー・アセンブリーで、必要なピストンシリンダー取付け用コンポーネントを装備しているため、メトロロジー性能が向上しています。タイプ 7000 の全てのピストンとシリンダーは、自由変形型取り付けシステムを使用しているため、シリンダーは載荷された圧力の影響で変形することが可能であり、シリンダー長方向の O リングやシールが不要です。高圧ガス・アセンブリーの場合は、新規の取り付けシステム(負の自由変形)により、シリンダーの全長に沿って測定圧力が均一に載荷されます。このことによって圧力による変形が減るため、動作圧力が高くてもピストン降下速度は低いままであり、一方、従来の凹型設計で発生する予測できない変形ポイントを防ぐことができます。
PG7000 分銅セット
ピストンに掛かる分銅は重力によって加速され、ピストン上の既知の力が定義済み圧力とバランスするまで載荷されます。
PG7000 手動分銅セットは、10 kg または 5 kg の主分銅、0.5 kg から 0.1 kg まで 5-2-2-1 という並びになっている分数分銅、50 kg ~ 0.01 g の調整用分銅セットから構成されます。分銅セットのレンジ内では、0.01 g 単位で任意の分銅値を負荷とすることができます。主分銅と分数分銅は非磁性ステンレス鋼からの削り出しで、分銅の公称値に調整され、時間と共に分銅の安定度を劣化させる空洞や調整工具が不要です。個々の分銅は取り扱いが楽で、各分銅の端部表面は持上げやすい角度に加工されており、簡単に取り付け、取り外しができる特殊な分銅用トレイが付属します。
PG7000 自動化分銅セットは、それぞれ 6.2 または 10 kg の円盤型主分銅と、2 進数の数列に基づく 0.1 ~ 3.2 kg (または6.4 kg)の管型分銅のセットから構成されています。
空気圧駆動型の自動分銅取り扱いアクセサリー(AMH)は、0.1 kg 単位で要求された分銅値の荷重を行います。AMH および分銅のセットは簡単に取り出せるため、必要に応じてピストンシリンダー・モジュールにアクセスすることができます。
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
仕様: PG7102ピストン・ゲージ
一般 | |
電源仕様 | 85 VAC ~ 264 VAC、47 Hz ~ 440 Hz、最大消費電力 22 VA |
標準使用温度範囲 | 18 °C ~ 28 °C |
重量 | 分銅が載荷されていない機器プラットフォーム: 13 kg PG 端末 1.4 kg |
寸法 | 機器用プラットフォーム(高さ × 幅 × 奥行き): 36 cm × 40 cm × 35 cm (14.5 in × 15.8 in × 13.8 in) 高さ:ピストンシリンダー・モジュールが取り付けられたマウンティング・ポストの上部まで PG 端末(H × W × D):12 cm × 15 cm × 20 cm |
通信用ポート | RS-232 COM1:ホスト・コンピューター COM2: AMH 自動分銅ハンドラー、外部気圧計 COM3:自動圧力コントローラー IEEE-488.2 :ホスト・コンピューター |
最大圧力レンジ | 実際のレンジはピストンシリンダーと分銅セットの選択によって異なります。 |
操作用媒体 | ガス:空気、ヘリウム、窒素 |
圧力接続配管 | 試験ポート: DH200 注:DH200 および DH500 はパッキン押さえであり、6 mm の円錐型左ネジ・チューブ用のカラー型の取付金具です。DH200 は AE SF250C、HIP LF4 などの相当品です。DH500 は AE F250C、HIP HF4 などの相当品です。 |
CE 適合性 | 対応可能(指定が必要) |
質量 | |
分銅セットの仕様 | 全ての分銅は、専用の内挿物を入れたモールド型再利用可能輸送ケースで納品されます。 |
質量 | 材質: 304L 非磁性ステンレス鋼 仕上げ:電解研磨 調整許容度:公称値の ± 20 ppm。測定値の精度:± 5 ppm または 1 mg、いずれか大きい方。 測定値のトレーサビリティ:米国標準技術局(NIST) |
環境および機器の条件 | |
温度環境 | ピストンシリンダー温度 レンジ: 0 ~ 40 °C 分解能:0.01 °C 確度: ± 0.1 °C 環境温度レンジ: 0 ~ 40 °C 分解能: 0,1 °C 確度:± 1 °C |
気圧(内部センサーによる) | レンジ: 70 kPa ~ 110 kPa 分解能: 10 Pa 精度:± 140 Pa 気圧は、RPM4 などの RS-232 デバイス経由で自動的に読み取ることができます |
相対湿度 | レンジ: 5 % ~ 95 % RH 分解能: 1 % RH 精度:± 10 % RH |
ピストンの位置 | レンジ:± 4.5 mm 分解能: 0.1 mm |
ピストン回転(速度と減速度) | レンジ: 2 ~ 150 rpm 分解能: 1 rpm |
圧力測定class="head" | |
PG7102 | PC-7100/7600-10 および 10-L 感度: 0.02 Pa + 0.5 ppm 再現性 2 :± 2 ppm 測定の標準不確かさ 3 :± (0.2 Pa +12 ppm) 標準降下速度(35 kg): 0.2 mm/分 PC-7100/7600-20 感度1: 0.04 Pa + 0.5 ppm 再現性 2 :± 2 ppm 測定の標準不確かさ3:±(0.2 Pa +14 ppm) 標準降下速度(35 kg): 0.2 mm/分 PC-7100/7600-50 感度 1 : 0.1 Pa + 0.5 ppm 再現性 2 :± 3 ppm 測定の標準不確かさ 3 :± (0.5 Pa +14 ppm) 標準降下速度(35 kg): 0.5 mm/分 PC-7100/7600-100 感度1: 0.2 Pa + 0.5 ppm 再現性 2 :± 3 ppm 測定の標準不確かさ3:±(1 Pa +20 ppm) 標準降下速度(35 kg): 0.7 mm/ 分 PC-7100/7600-200 感度 1 : 0.4 Pa + 0.5 ppm 再現性 2 :± 5 ppm 測定の標準不確かさ 3 :± (2 Pa +20 ppm) 標準降下速度(35 kg): 1.00 mm/分 1 感度:出力で検知可能な入力最小変化量です。 2 再現性:ピストン・シリンダーの有効面積と分銅を結合した長期安定度です。 |
圧力測定の不確かさ | 圧力測定の標準不確かさ:標準的動作状態での不確かさの全ての原因は、ISO/TAG4/WG3 に従って認識、定量化、結合されます。標準的な条件の標準的なユーザー向けに全体的な不確かさの控えめな数値を提供するために、結果は切り上げられています。 |
こちらの製品については日本国内での窓口は株式会社大手技研となっております。
モデル: PG7102ピストン・ゲージ
ガス圧ピストン・ゲージ、電動ピストン回転
ガス圧ピストン・ゲージ、電動ピストン回転、CE 適合
10 kPa/kg 軽量ガス・ピストン・シリンダー・モジュール
内容:
- PVC 「ブリット」ケース
- 校正レポート
10 kPa/kg ガス・ピストン・シリンダー・モジュール
内容:
- PVC 「ブリット」ケース
- 校正レポート
50 kPa/kg ガス・ピストン・シリンダー・モジュール
内容:
- PVC 「ブリット」ケース
- 校正レポート
200 kPa/kg ガス・ピストン・シリンダー・モジュール
内容:
- PVC 「ブリット」ケース
- 校正レポート
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 35 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 35 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 40 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 45 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 55 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 80 kg
重錘セット(AMH なし手動操作用)
公称合計重錘: 100 kg
手動 100 kg 重錘セットは、一般に AMH を購入しない場合に使用されます。最大圧力範囲が不要の場合は、小さい重錘セットを利用できます。
再使用可能な重錘の出荷および保管用ケース、また校正証明書と併せて納品。
PG7000 ピストン・ゲージ・システムの既存の MS-7001/7002 重錘セットは PG9607 と互換性があります。
基準圧力モニター
空気浮力補正および大気圧加算による絶対圧用、改良気圧測定