Fluke 754 ドキュメンティング・プロセス校正器 (HART 対応)

より便利に。より迅速に。

754 は、ソフトウェアで作成されたプロシージャ、作業一覧、作業指示のダウンロードや、印刷、保管、分析のためのデータのアップロードが可能な、高機能かつ多機能なドキュメンティング校正器です。さらに、現在個別の通信器で行っているほぼすべての日常作業を実行できる強力な HART® インターフェースを内蔵しています。

• 電圧、電流、RTD、熱電対、周波数、抵抗を測定して、センサー、トランスミッター、その他の計器をテスト
• 電圧、電流、熱電対、RTD、周波数、抵抗、圧力を発生/シミュレーションして、トランスミッターを校正
• 同時電流測定によるループ供給を利用して、テスト中にトランスミッターに電源を供給
• 29 種類の Fluke 700Pxx 圧力モジュールのいずれかを使用して圧力を測定/発生
• 自動 As Found/As Left 手順を作成および実行して、品質プログラムや品質規制を遵守結果を記録および文書化
• 最大 1 週間分のダウンロード済みプロシージャおよび校正結果を保存
• 自動ステップ、カスタム単位、テスト中のユーザー入力値、1 ポイントおよび 2 ポイント切替テスト、平方根 DP フロー・テスト、プログラム可能な測定遅延など、多数の機能を搭載
• 使いやすさ
• 3 年保証
• 明るい白色デュアル・ディスプレイ。発生と測定のパラメーターを同時に読み取り
• 多言語インターフェース
• 10 時間連続使用が可能な充電式リチウムイオン・バッテリー。ガス計器搭載
• 1 ms の短パルス幅で高速パルス式 RTD トランスミッターや PLC を操作
• DPC/TRACK サンプル・ソフトウェア付属
• 多数の資産管理ソフトウェア・パッケージに対応

• 日常の HART 校正および保守作業を実施する際に、外付けの装置や 2 台目のツールは不要です。
• 高速 HART 通信に対応します。
• 一般的なモデルの HART トランスミッターがサポートされます。さらに、他の HART 現場校正器よりも多くのデバイス固有コマンドがサポートされます。
• 複数マスター、バースト・モード、マルチドロップ構成で動作します。
• 計器が追加されたり、HART の新しいバージョンがリリースされた場合も、容易にアップデートできます。
• デバイスのタイプ、製造元、モデル、タグを問い合わせて判断します。
• デュアル・センサー温度トランスミッターのセンサー・マッピングを再構成できます。
• HART PV 機能とスマート・トランスミッターのデジタル出力を読み取ると同時に、アナログ mA 出力を測定します。
• HART 構成の読み取りおよび書き込み機能により、PV レンジ・ポイント、ダンピング、その他のトップレベル構成設定を現場で調整できます。
• HART タグ・フィールドの読み取りおよび書き込みにより、スマート・トランスミッターのラベルを再設定できます。

多機能な HART プロトコルをサポート

754 では、HART プロトコル・バージョン 5.7 に含まれるコマンドがサポートされます。2 MB のメモリーを搭載し、大部分の HART 命令がサポートされます。

• ユニバーサル・コマンド: 製造元とデバイス・タイプの読み取り、一次変数(PV)の読み取り、現在の出力とスパンのパーセントの読み取りなど、すべてのフィールド・デバイスに実装されている機能を実行します。
• 共通実行コマンド: 複数の変数の読み取り、ダンピング時間の設定、ループ・テストの実行など、多くのフィールド・デバイスに共通の機能を実行します。
• デバイス固有のコマンド: センサーの調整など、特定のフィールド・デバイス専用の機能を実行します。

HART 動作モードへの対応

• ポイント・ツー・ポイント動作は最もよく使用されるモードで、754 が単一の HART デバイスに 4 ～ 20 mA ループで接続されます。
• マルチドロップモードでは、複数の HART 計器をまとめて接続できます。754 が各計器を検索して、使用中のアドレスを識別するので、ユーザーは校正および関連する操作を実行する計器を選択できます。
• バースト・モードでは、マスター・ユニットからの問い合わせを待つことなく、HART 計器からデータが一気に伝送されます。754 では、テストや校正時にはトランスミッターのバースト・モードを解除して、後でバースト・モードに戻すことができます。

圧力モジュール

ゲージ、差分、デュアル(合成)、絶対、真空など事実上すべての圧力技法に対応します。

• 校正器の設定時に指定した 10 個の異なる圧力ユニットのいずれにも圧力読み値を表示します。
• 堅牢なウレタン成形ケースが、過酷な作業や厳しい条件からモジュールを保護します。
• 0º ～ 50º C の内部温度補償により確度性能を完全に維持します。
• NIST までトレースできる校正証明書が含まれます。
• モジュールを手元で校正でき、コストの抑制に有効です。

自動プロシージャ

線形トランスミッター、DP フロー・トランスミッター、1 ポイントおよび 2 ポイント・リミット・スイッチ用の強力な自動校正プロシージャをすばやく作成できます。ユーザーは、適切な測定/発生機能を選択して、プロシージャ・テンプレートを入力するだけです。残りの作業は自動的に行われます。すばやくテストが実行され、誤差が計算されて、許容範囲を強調表示した最終結果が表示されます。

カスタム単位

mV から ºC や ºF など、単位を別の単位にマッピングできます。これにより、Fluke 750 シリーズで Fluke 80T-IR 温度プローブなどのミリボルト出力のアクセサリを使用したり、ppm (100 万分の 1)や rpm (回転/分)などの未サポート単位を使用してテストを文書化したりできます。

ユーザー入力値

パネル・メーターや読み取り専用デバイスなどの他のデバイスで行った発生/測定の校正結果をユーザーが入力できます。

リミット・スイッチ校正

プロシージャでは、電圧、電流、温度、圧力について 1 ポイントおよび 2 ポイント・リミット・スイッチの高速自動校正を実行できます。

差圧流量計の校正

平方根機能によって差圧流量計を直接校正できます。

その他の特徴
多機能

温度、圧力、電圧、電流、抵抗、周波数を測定できます。測定と発生の両方の機能を備える 1 台の堅牢なツールで、トラブルシューティングと校正のすべての作業に対応できます。

強力、それでいて使いやすい

どんな作業も、操作しやすいメニュー形式のディスプレイから実行できます。日単位だった作業を分単位に短縮プログラム可能な所定の校正を利用して自動 As Found/As Left 手順を作成および実行することにより、高速で一貫した校正を行うことができます。

結果の記録と文書化

Fluke 754 では、ISO-9000 などの管理基準の遵守証明に必要な校正結果を保存できます。現場で逐次メモを取る必要はありません。また、保存した校正結果は USB インターフェースから PC に転送できるため、メモした数値を手入力する作業からも解放されます。

真のハンドヘルド

ツールバッグに楽に入る大きさで、狭い空間でも使えます。充電式リチウムイオン・バッテリ・パックで長時間駆動。

堅牢性と信頼性

堅牢なデザインは、過酷な環境でも最高レベルの精度と信頼性を提供します。オーバーモールド成形のウレタン・ケースが、取扱い時の衝撃から本体を保護します。

明るい白色ディスプレイ

どのような光条件の下でも結果を読み取ることができます。バックライトは 3 段階で明るさを調節できます。

ソフト･キー

作業一覧、自動プロシージャ、スケーリング、最小/最大、ステッピングとランピング、確認メモリーなどの高度な機能をワンタッチで利用できます。

3 つの動作モード

測定、発生、同時測定/発生の 3 モードがあるので、1 台だけで計器使用のトラブルシューティング、校正、保守が可能です。

多言語インターフェース

英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語で情報を表示できます。

組み込み代数計算器

四則演算と平方根計算が可能で、現場での計器の設定やデータの評価に必要な計算を保存、呼び出し、実行することができます。計算結果の値に発生関数を設定する際に利用できます。筆記用具や電卓を持ち歩く必要はありません。

プログラム可能な測定遅延

内部自動プロシージャで、反応の遅い計器の校正に対応できます。