製品概要: オシロスコープ校正器 5820A
600 MHz まで、またそれ以上の校正作業に対応する専用の校正ソリューション
多くの校正器およびサービス・アプリケーションにおいて、校正作業に専用のツールが最適な場合があります。そうすれば不要な機能を買わずに、必要な機能のみを購入することができます。
5820A はそのような状況のために設計されており、校正対象の大半が校正ラボもしくはオンサイトのオシロスコープから成るような場合に最適です。5820A は今日使用または購入されている大多数のデジタル/アナログ・オシロスコープの全レンジの機能を校正できる設計になっています。
オンサイト・アプリケーションで使用できるよう、持ち運び可能で堅牢な造りです。
5820A は小型で持ち運び可能、かつ堅牢です。ベンチでは、省スペースのお陰で十分なワークスペースが確保されます。校正ラボの外では、持ち運びしやすく、パルス・ヘッドのような追加アクセサリーの必要もありません。
素早い自動校正を可能にする 5 チャンネル・オプション
自動化アプリケーション向けに、5 チャンネル・オプションとトリガーを使用して、ケーブルを交換することなく、同時に最大 4 つのオシロスコープを校正できます。これにより資料化されたプロシージャーや結果を使用して手を使わずに素早く自動校正を行うことができ、オペレーターは他の作業を仕上げることができるため、生産性が大幅に向上します。さらに、外部トリガーにより高速エッジのような捉えにくい信号も同時に扱えるようになります。
2.1 GHz までのオシロスコープの校正
標準の 5820A は、600 MHz までのすべてのオシロスコープの校正を行えるように設計されています。広帯域オプションを使用すれば、最大帯域幅が 2.1 GHz のオシロスコープまでその機能を拡張することが可能です。広帯域オプションは 5820A のご購入時に合わせてご購入いただくことも、必要に応じて後から追加することもできます。どちらのオプションも、現在必要な方を購入され、ニーズの変化に合わせて柔軟に対応していただけます。
付属のフィード・スルー・チャンネルと外部周波数基準
さらに、外部のジェネレーターを接続して最大 2.4 GHz まで対応可能にする付属のフィード・スルー・チャンネル機能もあります。また外部周波数基準入力を使用して、5820A を外部の 10 MHz 基準器に固定することにより、周波数確度を上げることができます。
オシロスコープの完全な検証
5820Aオシロスコープ校正器は、振幅、時間および帯域幅のチェックなど、帯域幅が最大600 MHzのオシロスコープの性能をまんべんなく検証するために必要な機能をすべて提供します。5820Aには2.1 GHzまで機能を拡張できるオプションもあります。
振幅(垂直偏向)
DC または方形波信号を使用して、レンジごとの振幅確度に関する偏向関連の回路の全性能を検証します。
高速エッジ(ダイナミック応答)
垂直アンプ、アッテネーター、DSO 内の A/D コンバーター、その他すべての垂直偏向回路で過渡応答を検証します。5820A の標準的な £ 300 ps の高速エッジで、1 GHz までのほとんどのオシロスコープに十分に対応できます。5820A-GHz オプションを使用すると、最大2.1 GHz のスコープで £150 ps のエッジが得られます。
タイム・マーク(水平タイミング)
最も要求の高いデジタル・オシロスコープの校正に十分対応可能な ±0.33 ppm の確度で周波数、確度、および線形性を検証します。パルス化されたのこぎり波、方形波および 20% パルス波形が出力されます。5820A では、より高い周波数確度にも対応できるように、拡張周波数基準の使用もサポートします。
レベル正弦波(帯域幅検証)
大きな平坦度や振幅確度を持つ 50 kH~600 MHz のレベル正弦波信号(オプションで2.1 GHz まで拡張可能)により、オシロスコープの 3 dB ロールオフ・ポイントが決定され、他の不連続性やドロップアウトが検出されます。
仕様: オシロスコープ校正器 5820A
5820Aメインフレーム仕様 | |
DC電圧 | レンジ: 0 ~ ±6.6V(50 Ω) レンジ: ±0.25% |
レンジ: 0 ~ ±130V(1 MΩ) 1年仕様最良値: ±0.025% | |
AC電圧(方形波) | レンジ: : 0~±6.6V(50Ω) 1年仕様最良値: ±0.25% |
レンジ ±1 mV ~ ±130V p-p(1MΩ) 1年仕様最良値: ±0.05% | |
高速エッジ | レンジ: 4 mV ~ 2.5V p-p(50Ω) 1年仕様最良値(標準メインフレーム): £ 300 ps 立上り時間 1年仕様最良値(5820A-GHz): £ 150 ps 立上り時間 |
レベル正弦波 | レンジ: 50 kHz ~ 2.1 GHz(オプション付き) 1年仕様最良値(標準メインフレーム): 50 kHz~600 MHz ±1.5% 平坦度 1年仕様最良値: (5820A-GHzオプション): 600 MHz ~ 2.1 GHz ±5% 平坦度 |
タイム・マーカー | レンジ: 5s~500 ps スパイク、方形波、20% パルス、正弦波 1年仕様最良値: ±1ppm |
波形ジェネレーター | レンジ: レンジ:± 1.8 mV ~ ± 55V p-p(1MΩ) 1.8 mV ~ 2.5V p-p(50Ω) 0.01 Hz ~ 100 kHz 方形波、正弦波、三角波 1年仕様最良値: ±3 |
パルス・ジェネレーター | レンジ: 15 mV ~ 1.5V 振幅 1年仕様最良値: ±5% |
レンジ: 幅 1 ns ~ 500 ns、期間 20 ms ~ 200 ns 1年仕様最良値: ±0.33ppm | |
DC電圧測定 | レンジ: 0 ~ ±6.6V 1年仕様最良値: ±0.05% |
DC電流 | レンジ: ±100 mA ~ ±100 mA 1年仕様最良値: ±0.25% |
AC電流 | レンジ: 100 mA p-p ~ 100 mA p-p 10 Hz ~ 100 kHz 方形波 1年仕様最良値: ±0.25% |
TVトリガー | NTSC、SECAM、PAL、PAL-M |
入力インピーダンス測定 | レンジ: 40Ω ~ 1.5 MΩ 1年仕様最良値: ±0.1% |
レンジ: 5 pF ~ 50 pF 1年仕様最良値: ±5% | |
過負荷測定 | 5V~9V(DC または AC 方形波)、5 ~ 60秒 |
全般仕様 | |
ウォーム・アップ時間 | 前回のウォームアップからの時間の 2 倍、最大 30 分まで |
設定時間 | 全機能および全レンジで 5 秒またはそれ以上 |
標準インターフェイス | IEEE-488(GPIB)、RS-232 |
温度性能 | 動作: 0℃ ~ 50℃ 校正時(tcal): 15℃ ~ 35℃ 保管: -20℃ ~ 70℃ |
電磁互換性 | 電磁環境が高度に制御されている標準校正ラボ環境で動作するように設計されています。電磁フィールドが > 1 V/m のエリア内で使用する場合、出力の値に誤差が生じる可能性があります。 |
温度係数 | tcal±5℃以上の温度における温度係数: 0.1 x 1年仕様/℃を追加 |
相対湿度 | 動作: ~30℃で < 80%、~40℃で < 70%、~50℃で < 40% 保管: < 95%、結露なし |
高度 | 非動作時: 最大12,200m(40,000 ft) 動作: 最大3,050m(10,000 ft) |
安全規格 | IEC 1010-1 (1992-1); ANSI/ISA-S82.01-1994; CAN/CSA-C22.2 No. 1010、1-92に準拠するよう設計 |
アナログ低圧絶縁 | 20V |
EMC | EN 61326-1準拠 |
電源 | 電源電圧(選択可能): 100V、120V、220V、240V 電源周波数: 47 ~ 63 Hz 電源電圧変動: 電源電圧設定の±10% |
消費電力 | 消費電力250 VA |
寸法 | 高さ: 17.8 cm(7 in)、標準的なラック増分、ユニット下部の脚の分に + 1.5 cm(0.6 in) 幅: 43.2 cm(17 in)、標準的なラックの幅 奥行: 全体で47.3 cm(18.6 in) |
重量 | 20 kg(44 lb) |
モデル: オシロスコープ校正器 5820A
600 MHzオシロスコープ校正器、シングル・チャンネル
600 MHzオシロスコープ校正器、5チャンネル
2.1 GHzオシロスコープ校正器、シングル・チャンネル
2.1 GHzオシロスコープ校正器、5チャンネル
フィード・スルー終端、3W、50 Ω
フィード・スルーT型(整合パワー・スプリッター)、50 Ω