製品概要: NetDAQ ネットワーク・データ収集装置
システム設定
ご希望の方法で NetDAQ システムをセットアップしてください。複数の異なる方法で、NetDAQ システムをセットアップできます。隔離されたシステムを設定し、高速通信ラインを使用して、最大で 20 の NetDAQ 装置をデイジーチェーン方式で PC に接続できます。これは、リアル・タイム・データを PC に直接送信できる迅速で簡単な方法です。
また、NetDAQ 装置を会社のネットワークに直接追加することもできます。すでに設置されているネットワーク・ケーブルやハードウェアを共有することで、時間や費用を節約できます。また、必要な場合は、ネットワーク上のすべてのユーザーが収集しているデータに簡単にアクセスできます。
3 つ目の設定オプションは、隔離された NetDAQ システムを会社のネットワークに追加することです。この方法では、マルチユーザーによる表示の利点を活用しながら、会社のネットワークからデータ収集アプリケーションを隔離します。ネットワークの運用により、高速なアプリケーションの処理が遅くなることはありません。また、重要なアプリケーションはネットワーク障害から完全に保護されます。
高速通信により、容易に結果を得ることができます。データ収集システムをどのようにセットアップするかに関係なく、高速ネットワーク通信は複数の利点を提供します。複数の場所に、NetDAQ 装置を使った分散アプリケーションを実装できます。これらのアプリケーションでは、複数の PC ユーザーがデータを収集する際にリアル・タイムでデータを監視できます。複数の計測器からの毎秒 3,000 リーディング(rps)をサポートし、スループットを高く維持できます。また、遠く離れた場所でも信頼性の高い結果を得ることができます。
必要なレベルの性能を選択
NetDAQ システムはモジュール形式で、400 チャンネルまで拡張できます。20 チャンネルの装置を構成要素として、アプリケーションで必要なだけのチャンネルを購入できます。その後、必要に応じて装置を追加してください。
すべてのアプリケーションは異なるため、お客様のアプリケーションに一致する確度と測定速度の選択肢をご用意しています。2640A は、確度 0.01% V DC - 0.3ºC TC、分解能 18 ビット、スキャン速度毎秒 6 ~ 100 の性能を備えています。2645A は、スキャン速度毎秒 48 ~ 1000 チャンネルの、分解能 16 ビット、確度 0.01% V DC - 0.6ºC TC の性能を備えています。
すべてのモデルには、4,294,967,295 までの ON/OFF イベントをカウントするトータライザー入力チャンネルが用意されています。このチャンネルは、連続してサンプリングし、他の入力チャンネルの各スキャンとともに記録されます。
各アナログ・チャンネルおよび計算チャンネルには、2 つのユーザー定義アラーム限度があります。これらは、ハイ、ロー、またはオフとして個別に設定可能で、8 デジタル I/O ラインのいずれかに割り当てることができます。これにより、アラーム条件に基づいてアクションを開始できます。また、これらのデジタル I/O ラインは、接点閉、スイッチ、または TTL レベルの入力として個別に使用できます。
アプリケーション・ソフトウェア
高性能なアプリケーション・ソフトウェアは、リアル・タイムの決定を容易にします。Windows 用の NetDAQ ロガー・ソフトウェアでは、システムの設定や再設定を簡単に行うことができます。この直感的なソフトウェアはデータをグラフ形式でプロットします。このため、決定を即座に行うことができます。最先端のトレンディング機能を使用すると、履歴データのコンテキストでリアル・タイム・データを確認したり、複数のチャンネルを比較したり、特定の時間帯の表示を拡大することができます。また、NetDAQ ロガーからデータを直接プロットすることもできます。さらに解析したり、報告書を作成するには、プロットまたはデータをワープロやスプレッドシート・プログラムに貼り付けることができます。NetDAQ 用の LabVIEW ドライバーもこのサイトから入手できます。
Hydra Logger と Trend Link のデモンストレーション・ソフトウェアを今すぐダウンロードしてください。
システム要件:
- 486 PC 以上
- Windows(32 ビット版)
- 4 MB RAM
- 5 MB 空きハードディスク領域
データ収集ソフトウェアおよびハードウェア・デモンストレーション・ガイド
このデモンストレーション・ガイドは、データ収集と解析用のフルークのソフトウェアとハードウェアにすぐに慣れるように作成された演習を含んでいます。フルーク用 NetDAQ ロガー、Hydra ロガー、Trend Link のデモンストレーションはこのガイドで扱われています。このチュートリアルの Adobe Acrobat バージョンを ダウンロードしてください。(488k)
ユニバーサル・インプット・モジュールで設定が簡単に
NetDAQ のユニバーサル・インプット・モジュールを使用すると、ハードウェアの交換や外部信号処理の追加なしに、任意の電気パラメーターや物理パラメーターを簡単に測定できます。DC 電圧、AC 電圧、熱電対、電流、RTD、抵抗(2 または 4 線)または周波数測定の任意の組み合わせをユニバーサル・インプット・モジュールに直接接続できます。フルーク独自の信号処理機能は、NetDAQ 装置内に直接組み込まれます。このため、外部処理モジュールを購入する必要はありません。
2640A NetDAQ は、毎秒 100 リーディングまでの速度で 300V まで測定できます。2645A は、毎秒 1000 リーディングの速度で 50 V までの複数の入力を直接接続できる最初の計測器です。Mx+B スケーリングの場合、幅広い信号(0~10V または 4~20 mA)を標準の工学単位に変換できます。
フルークの特許取得技術を使用すると、インプット・モジュールの等温ブロックの温度を検出して、熱電対基準接点補正が自動的に行われます。優れた等温性能は、接続ポイントの直下に埋め込まれた厚い銅の層、および環境条件の変化から入力を保護する筐体によって実現されています。また、ストレイン・リリーフによりセンサー配線を偶発的な切断から保護しています。
校正や別のアプリケーションで使用するために NetDAQ 装置を移動する場合は、セットアップしたフィールド接続をサイトにそのまま残してモジュールの電源を単に差し込んだり、外すだけです。
正確なタイム・スタンプ
NetDAQ の不揮発性のオンボード・クロックは、測定値を取得する際にデータにタイム・スタンプを付けます。これにより、ネットワーク・トラフィック・レベルに関係なく正しい記録が確保されます。ネットワーク・トラフィックが原因でデータをホスト PC に適時に配信できない場合、NetDAQ のオンボード・メモリーはデータをバッファーします。
アプリケーションに適したパッケージの選択
2640A/2545A NetDAQ 装置は、フルークが標準で提供しているフィールドでの耐久性に優れた金属製ケースに収容されています。このケースは高い EMI や RFI 環境の影響に耐えるように設計されています。両モデルとも、すべての入力測定値の局所的な監視および通信パラメーターのチェックと設定用の 8 個のボタンがあるシンプルな前面パネル・インターフェイスを装備しています。
すぐ近くの邪魔にならない場所に NetDAQ を置きたい場合は、オプションの取り付けアクセサリを使って、壁、ラック、キャビネットに永久に設置できます。
容易に校正可能
NetDAQ 装置は非常に安定していますが、校正が必要です。弊社は校正をとても簡単に行えるようにしました。オプションのサービス・マニュアルでは、簡単な順を追った校正手順を説明しています。(NetDAQ には、RS-232 インターフェイスが校正用に用意されています。)
高性能なアプリケーション・ソフトウェアは、リアル・タイムの決定を容易にします。
Windows 用の NetDAQ ロガー・ソフトウェアでは、システムの設定や再設定を簡単に行うことができます。この直感的なソフトウェアはデータをグラフ形式でプロットします。このため、決定を即座に行うことができます。最先端のトレンディング機能を使用すると、履歴データのコンテキストでリアル・タイム・データを確認したり、複数のチャンネルを比較したり、特定の時間帯の表示を拡大することができます。また、NetDAQ ロガーからデータを直接プロットすることもできます。
さらに解析したり、報告書を作成するには、プロットまたはデータをワープロやスプレッドシート・プログラムに貼り付けることができます。NetDAQ 用の LabVIEW ドライバーもこのサイトから入手できます。NetDAQ のユニバーサル・インプット・モジュールを使用すると、ハードウェアの交換や外部信号処理の追加なしに、任意の電気パラメーターや物理パラメーターを簡単に測定できます。
DC 電圧、AC 電圧、熱電対、電流、RTD、抵抗(2 または 4 線)または周波数測定の任意の組み合わせをユニバーサル・インプット・モジュールに直接接続できます。
フルーク独自の信号処理機能は、NetDAQ 装置内に直接組み込まれます。このため、外部処理モジュールを購入する必要はありません。NetDAQ の不揮発性のオンボード・クロックは、測定値を取得する際にデータにタイム・スタンプを付けます。これにより、ネットワーク・トラフィック・レベルに関係なく正しい記録が確保されます。ネットワーク・トラフィックが原因でデータをホスト PC に適時に配信できない場合、NetDAQ のオンボード・メモリーはデータをバッファーします。2640A/2545A NetDAQ 装置は、フルークが標準で提供しているフィールドでの耐久性に優れた金属製ケースに収容されています。このケースは高い EMI や RFI 環境の影響に耐えるように設計されています。
両モデルとも、すべての入力測定値の局所的な監視および通信パラメーターのチェックと設定用の 8 個のボタンがあるシンプルな前面パネル・インターフェイスを装備しています。NetDAQ 装置は非常に安定していますが、校正が必要です。弊社は校正をとても簡単に行えるようにしました。オプションのサービス・マニュアルでは、簡単な順を追った校正手順を説明しています。(NetDAQ には、RS-232 インターフェイスが校正用に用意されています。)
仕様: NetDAQ ネットワーク・データ収集装置
2640 NetDAQ | |
DC 電圧 | レンジ: 90 mV ~ 25%/300V 分解能: 0.3 µV ~ 1 mV 確度(3 σ): 0.01 %* |
AC 電圧 | レンジ: 300 mV ~ 25%/300V 分解能: 10 µV ~ 10 mV 確度(3 σ): 0.3%* |
抵抗値 | レンジ: 300Ω ~ 10 MΩ 分解能: 300 MΩ ~ 3 MΩ 確度(3 σ): ± 0.015% |
周波数 | レンジ: 15 Hz ~ 1 MHz 分解能: 0.01 Hz ~ 100 Hz 確度(3 σ): ± 0.05% |
RTD(Pt 100) | レンジ: -200 ~ 600ºC 分解能: 0.003ºC 確度: (3 σ)± 0.06ºC* |
J 熱電対 | レンジ: -100 ~ 760ºC 分解能: 0.02ºC** 確度: (3 σ)± 0.35ºC* |
K 熱電対 | レンジ: -100 ~ 1,372ºC 分解能: 0.02ºC** 確度: (3 σ)± 0.4ºC* |
T 熱電対 | レンジ: -100 ~ 400ºC 分解能: 0.02ºC** 確度: 0.3ºC** |
他の熱電対タイプ | R、S、B、C、E、N |
*校正後 90 日、周囲温度範囲 18 ~ 28ºC における計測器全体の確度。A/D 誤差、線形化整合性、初期校正誤差、等温性誤差、基準接点整合性、107V AC ~ 264V AC の電源ライン電圧効果を含む。
**分解能は卑金属熱電対(J、K、T、E、N)の使用レンジで 0.02°C または 0.04°F、タイプ R、S、B、C の低速スキャンで分解能 1°C または 2°F です。
2645 NetDAQ | |
DC 電圧 | レンジ: 90 mV ~ 50V 分解能: 3 µV ~ 10 mV 確度: 0.01 %* |
AC 電圧 | レンジ: 30V ~ 50mV 分解能: 10 µV ~ 1 mV 確度: 0.3%* |
抵抗値 | レンジ: 300Ω ~ 3 MΩ 分解能: 10 mΩ ~ 100Ω 確度: 0.02 %* |
周波数 | レンジ: 15 Hz ~ 1 MHz 分解能: 0.01 Hz ~ 100 Hz 確度: 0.05% |
RTD(Pt 100) | レンジ: -200 ~ 600ºC 分解能: 0.03ºC 確度: 0.16ºC* |
J 熱電対 | レンジ: -100 ~ 760ºC 分解能: 0.2ºC** 確度: 0.7ºC* |
K 熱電対 | レンジ: -100 ~ 1,372ºC 分解能: 0.2ºC** 確度: 0.8ºC* |
T 熱電対 | レンジ: -100 ~ 400ºC 分解能: 0.2ºC** 確度: 0.7ºC* |
他の熱電対タイプ | R、S、B、C、E、N |
*校正後 90 日、周囲温度範囲 18 ~ 28ºC における計測器全体の確度。A/D 誤差、線形化整合性、初期校正誤差、等温性誤差、基準接点整合性、107V AC ~ 264V AC の電源ライン電圧効果を含む。
**分解能は卑金属熱電対(J、K、T、E、N)の使用レンジで 0.2°C または 0.4°F、タイプ R、S、B、C の低速スキャンで分解能 1°C または 2°F です。
全般仕様 | ||
チャンネル容量 | アナログ入力: 20 計算チャンネル: 10 デジタル I/O およびアラーム出力: 合計 8 トータライザー: 1 | |
計算チャンネル | アナログ入力チャンネルを処理して 10 の計算チャンネルを作成できます。他の計算チャンネルは次の方法で作成できます。加算、減算、乗算、除算、対数、自然対数、平方根、絶対値、整数関数、平均(チャンネルのグループの平均)、差(2 つのチャンネル間の差)、差(チャンネルと平均化したチャンネルのグループ間の差) | |
スキャン速度 | 2640A | 低速:公称 6 チャンネル/秒 |
中速:公称 41(50 Hz)、48(60 Hz)チャンネル/秒 | ||
高速:公称 100 チャンネル/秒 | ||
2645A: | 低速:公称 45(50 Hz)、54(60 Hz)チャンネル/秒 | |
中速:公称 200 チャンネル/秒 | ||
高速:公称 1000 チャンネル/秒 | ||
アナログ/デジタル・コンバーター | 2640A: マルチスロープ・タイプ、18 ビットまでリニア 2645A: マルチスロープ・タイプ、16 ビットまでリニア | |
コモン・モード・リジェクション(低速) | 2640A: | AC:>=120 dB(50/60 Hz、+/-0.1% 最大 1 kΩ ソース・アンバランス) |
直流:>=120 dB | ||
2645A: | AC:>=100 dB(50/60 Hz、+/-0.1% 最大 1 kΩ ソース・アンバランス) | |
直流:>=100 dB | ||
ノーマル・モード・リジェクション(低速) | 50 dB @ 50/60 Hz、± 0.1 % | |
コモン・モードおよびノーマル・モードの最大電圧 | 2640A: 300 V DC または V AC rms(チャンネル 1、11)、25% V DC または V DC rms(他のすべてのチャンネル) 2645A: 50 V DC または 30 V AC rms(全チャンネル) | |
電源 | 107 ~ 264 V AC、50/60 Hz(<15W)、または 9 ~ 16 V DC(<6W) | |
温度、湿度(結露なし) | -20ºC ~ 60ºC。保管:-40ºC ~ 75ºC、5% ~ 95% RH | |
電磁気干渉(EMI) | FCC EMI クラス B 機器、Vfg. 243、欧州規則 EN50081-1 および EN50082-1、(CE.)準拠 | |
重量 | 3.7 kg(8.2 lbs) |
モデル: NetDAQ ネットワーク・データ収集装置
NetDAQ ロガー、Windows 用
NetDAQ ロガー、トレンディング使用
開発者用ツールボックス(16 ビット)
NetDAQ サービス・マニュアル